木漏れ日の下-過去
(金価格の暴騰に思う---25/9/29)
「金相場は29日、1オンス=3800ドルを突破し、過去最高値を更新した。」金価格の上昇はドルの信認低下による各国中央銀行の金選好によるとされている。
このことに異論をはさむことは毛頭ないのだが、外貨準備金をドルから金に移行させる動きとは別に、民間需要が増大しているように思う。景気後退の懸念から
安全資産としての金需要が機関投資家や個人に遍く拡大しているとすると、心地よいものではない。
ニュースでの経済指標を眺めてみると今春ごろよりちょっと不安定だ。AI不況なんてものではなく、もう少し構造的なところからの危機かもしれない。そうであるなら
デフレーションでなくスタグフレーションも予想される。およそ50年前米国が金兌換を停止し金本位制から離脱し、スミソニアン体制が発足した。変動為替相場制に
移行し、ドル基軸体制を取り繕った。
少し大げさに言うと、有史以来金属貨幣と離れたのは、たったの50年だ。金と離れ、国家の信用で紙幣の信認を維持するなんて無理な話と考える。現実を見ないで
経済を語るエコノミストに問いたい。経済理論が現実を規定するのでなく、現実から経済理論を構築するのだと。
金価格の暴騰は必然なんだと思う。あるがまま、経済現象を観察し、変なフィードバックを避けたいと思う。